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地図に決して載らない島

28 5月 2015, Posted by ami in 未分類

 

 

 

こんにちは。GITA Cebuスタッフです。

今日はフィリピンにある地図に載っていない島を紹介します。

 

 

かつては海岸線に面した一漁村でしたが、1954年に焼却されないゴミの投棄場になりました。それ以来からマニラ市内(マニラ首都圏)で出たごみが大量に運び込まれ、ゴミの中から廃品回収を行い僅かな日銭を稼ぐ貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化しました。

1980年代後半頃から、フィリピンの貧困の象徴として扱われるようになり、政府は、国のイメージが損なわれることを理由に閉鎖を決断しました。住民は、公共住宅をあてがわれ強制退去させれましたが、一部の住民はスモーキー・バレーをはじめとする別の処分場周辺に移り住み、従来通りのスカベンジャーとしての生活を続けています。

 

 

名前の由来は、捨てられた生ごみや様々な種類のゴミが入り混じって化学反応を起こし、この山がいつも煙を上げていたことによります。当時、この周辺で約3万人の人々がゴミ拾いをしながら生活していました。
この山は、1980年代後半から1990年代前半には日本でも映画やテレビ番組でたびたび紹介された。1991年には、このスラム街出身の子どもたちによって結成された音楽グループ「スモーキー・マウンテン」が紅白歌合戦に登場したことさえあります。

 

 

多くの家族、子供が生活をし、そこでゴミの分別の仕事(スカベンチャー)をしています。
ゴミはマニラの暑い紫外線に寄って汚染され常にダイオキシンなどの悪臭、熱となってつねにモヤが上がっています。この街には多くの病気が蔓延し悪環境から体調を崩し亡くなる子供達も少なくありません。

 

 

事の経緯を簡単に記載します。

 

 

フィリピン政府が彼女が住むスラム街(スモーキーマウンテン)に、ショッピングセンター等を作って再開発する為に、住民を立ち退きさせようとしました。
(目的は資金を得るために、多国籍企業を誘致したかった。)

 

 

政府が「この土地は再開発するので、ここに移住しなさい」と再定住地を提案してきます。

 

 

今現在、スモーキーマウンテンに住む人々の大半は、そこに運ばれてくるごみを拾って、それを売ることによって、日常の生活費をなんとか稼いでいます。

 

 

ただし、政府が用意してきた再定住地が、今のスラム街より金銭的にも精神的にも苦しい場所でした。

 

 

今の生活から抜け出したいとは現地の方は思っておりますが、スモーキーマウンテンから移住したとしても、そこで生活できなければ同じです。

 

 

スモーキーマウンテンでは、大変危険ですが、ごみを拾うことで、ほんの少しの生活費が稼げる。

 

 

仕事があるわけです。再定住地に行っても、仕事がない。であれば、大変でも今の生活を守りたいと思ったわけです。当然、スモーキーマウンテンで生きていくための生活環境の改善を手伝っているNGOも多数あるので、危険な地域には変わりありませんが、少しずつ改善もされています。

 

 

※その辺りの経緯は、オルタナSに取り組まれた記事がありますので、
そちらをご査収ください。記事の女性が今回なくなった女性です。
http://alternas.jp/uncategorized/2012/06/19560.html

 

 

参考サイト

地図から消されたスラム街「スモーキー・マウンテン」

http://matome.naver.jp/odai/2140688344687698901

スモーキーマウンテンで起きた、凄く悲しい出来事。

http://ameblo.jp/takuman1223/entry-11344050225.html

 

 

 

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