Webサーバの構造 -1-
21 6月 2014, Posted by ウェブの基礎知識 in
こんにちは!
GITAスタッフの茎田です。
今日はWebサーバ、wwwシステムにおいて、情報送信を行うコンピュータまたはソフトウェアについてです♪
Webサーバの基本的な動作は大きく分けて2種類しか存在
単純そうですが、
なぜURLにアクセスできるのか?
URLを受け取ったサーバはどのようにURLを解釈しているのか?
Webブラウザはサーバから受け取ったファイルをどうやって表示しているのか?
の基礎知識についてです。
◆サーバの特定(IPアドレス)
ここではサーバの特定にIPアドレスが用いられ、それを使ってサーバにアクセスすることを説明します。
コンピュータ同士が通信する際には、プロトコルと呼ばれる通信手段を決定し、お互い同じものを使わなくてはならない。人間で例えると同じ言語(日本語、英語など)を使うのような感じです。プロトコルには、さまざまな種類が存在しますが、インターネット上ではTCP/IPを使っています。
TCP/IPでは、ネットワーク上の各コンピュータに固有のIPアドレスと呼ばれる識別子を割り当てています。この通信は相手のIPアドレスを指定することで、間違った宛先に届かないようにしています。郵便物に住所を記することで、目的の相手に届けてもらえるのに似ています^^
普段は意識していませんが、インターネットにアクセルできるということは、皆さんのコンピューターにも必ずIPアドレスが割り当てられています。
※自分で割り当てた覚えがなくても、プロバイダにダイヤルアップした時や、LANに接続した時にできています。この自動的に割り当てる技術をDHCO(Dynamic Host Configuration Protocol)といいます。
◆URLがサーバに届くまで DNS (Domai Name System)
なぜURLでインターネットのサーバにアクセスできるのかを説明します。
先ほど解説した通りインターネット上のサーバを特定するIPアドレスが用いられているはずです。
globalit-academy.com のIPアドレス 211.123.214.8 は、URLのどこにも記述されていない。
今日のようにホスト名とドメイン名(URL)でアクセスできるよう、DNSはIPアドレスに変換するための一覧を管理しています。例えればインターネット上の電話帳のような役割を果たしています。だからといって、1つのDNSサーバが世界中のサーバのIPアドレスを管理しているわけではなく、多数のDNSサーバが木構造を成して分散管理しています。
◆IPアドレスだけでは動かない(PORT)
TCP/IPを使って通信するアプリケーションは幾つあるのでしょう?
著名なものだけ考えても、telnet、FTP、POP3(Mail)などが挙げられますし、Outlookやノーツのようなグループウェアも使われているかもしれない、ネットワーク対戦型のゲームや、インスタントメッセンジャーも使われているのではないでしょうか?
こうしたアプリケーションがサーバと通信する場合、ネットワークを通じてやりとりしたデータを、正しいアプリケーションに導いてあげないといけません。例えば、電子メール(POP3)があります。サーバ側においても同じことが言えます。
ミスがあればエラーが起こるので、TCP/IPを使って通信を受信するサーバは、アプリケーションごとに「ポート」と呼ばれる番号を割り当てています。通信を送信するクライアント側では、サーバのIPアドレスとともに、アプリケーションのポート番号も指定します。そうすることで、クライアントからの通信は、その内容に応じたアプリケーションに渡されるようになっています。例えるなら、IPアドレスはマンションの住所を示すもので、ポート番号はその部屋番号を示すもの。
ずいぶん長くなりましたが、これでようやくクライアントからのリクエストがサーバに届くまでの道筋を理解できたことになります。
次回はサーバに届けられたリクエストがサーバの内部でどのように処理されるのかという点について、幾つかのポイントに分けて説明していきます。
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Erika Kukita
参考URL:Webの仕組みとWebサーバの構造